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Léonie Watson 推薦状

私が2022年の理事選挙に向けて自身の推薦文を書いたとき、W3Cは変化の瀬戸際にありました。W3Cは中小企業(SME)へと変わりつつあり、501(c)(3)の非営利団体としてはまだ認められていませんでした。当時、私は自分が書いた推薦文を次のような言葉で締めくくっています。

「私はW3Cのような組織の理事を15年あまり務めてきました。私は組織における課題やその解決策をよく心得ていますが、その理由は課題に直面しそれを解決するという経験を私は何度もしてきたからです。そして何より、私はW3Cの未来を信じているからこそ、理事全員に必要とされるハードワークをこなす覚悟があります」

やるべきことは山積みでした!チームと協力して理事会の監督下でMITからW3Cへの資産譲渡を成功させ、W3Cを501(c)(3)の団体として登録し、長期的なパートナー3団体(Keio/WCAP、Beihang、ERCIM)と協定の締結・更新を行い、Interim CEOにRalph Swickを任命し、ヘッドハンティングによりSeth DobbsをCEOに任命し、理事会の重要な方針とプロセスを作成し、適切な予備費を含む財務の安定化を達成しました。

理事会がまず行ったことの一つは、人事委員会、財務委員会、ガバナンス委員会を設置することでした。Dom Hazael-Massieuxと私は人事委員会の委員長に任命され、多くの理事や委員会の常任メンバーであるDavid Singer、Eric Siow、Gonzalo Camarilloらの協力を得て、暫定CEOの選出と任命、新CEOのヘッドハンティングと任命、そしてW3Cの規則で義務付けられている役員報酬の年次レビューの第一回目の実施などを執り行いました。それ以来、私たちはCEOが戦略的目標を設定したり、CEOの年次業績評価を実施するための枠組みとプロセスを確立し、人事関連の事柄について監督者としての立場でSethに協力してきました。

理事会にとって1期目は平凡なものではありませんでしたが、それは必要な通過儀礼でした。私はW3Cがそのような厳しい時期を乗り越え、現在の安定した地位を築くことができるようにサポートする機会(とエネルギー)を得られたことを嬉しく思っていますし、W3Cがこれから未来志向の組織へと継続して変化していくにあたり、現在の土台の上でW3Cを築き上げていくことのサポートができるチャンスにワクワクしています。

私が再び理事に選出された場合(そして新理事会が同意した場合)、私は引き続き人事委員会の共同委員長を務めたいと考えています。既に申し上げたように、人事委員会は多くのことを成し遂げてきましたが、私たちが確立したプロセスを使う機会はこれまでにまだ一度しかなく、現在の任期が終了する9月25日までにこのプロセスを使えるケースは1つか2つしかありません。理事会によって業務遂行手順に関する文書が導入されていますが、私が理事に選出されたら新任の理事にそのような文書があることだけを伝えて業務を丸投げするのではなく、彼らにこれまでの取り組みを伝えてサポートしながら、委員会での業務の進め方を説明していきたいと考えています。

また、W3Cの未来にたくさんのワクワク感をもたらしてくれたSethと引き続き仕事ができるチャンスがあるのも嬉しいことです。Sethのリーダーシップの下でW3Cは再び瀬戸際に立っているように私には感じられますが、今回立っているのは前向きな変化の瀬戸際です。

今回の理事選挙の結果がどうなるかはさておき、Chunming Hu、Dominique Hazael-Massieux、Eric Siow、Gonzalo Camarillo、Hongru Zhu、Jun Murai、Koichi Moriyama、Mark Nottingham、Robin Berjon、そして特にDavid Singer(理事長)といった理事会のメンバーたちには感謝を申し上げたいと思います。皆さんと共にW3Cで最初の理事を務められたのは光栄なことでした。皆さん、ありがとうございました。